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ホ−チミン市内の不動産は急騰を続けてきたが、ここ数カ月はやや安定を取り戻している。当局の不動産の価格変動に目を光らせ始めたこと。不動産の取り引きに対し、価格が正当かどうかの判定をするホ−チミン市人民委員会の制約が効果を上げ始めたものと見られる。しかし依然オフィスは不足しており、オフィス向けのビルの建設や改築がホ−チミン市内であちらこちらに見える。オフィスの相場は５坪（１５平方米）前後の事務室で家賃は１平方米当たりＵＳドルで５０なしいし８０ドル程度である。いわゆる敷金は半年前払いか、１年前払いというのが相場でる。この程度の家賃のビルは改築だが、一見新築とほとんど同じような外見である。冷房、事務机２台が専用となり、電話、ＦＡＸ、コピ−、タイプライタ−などは共同使用でこの他会議室が共同で使える。いわゆるホテルのビジネスセンタ−としての機能はそろっているが、英文タイプはＡ４版一枚当たり１５ドル程度、コピ−一枚２０セントから３０セント、意外に高いのはほとんどのコピ−マシンが日本製であり、日本の価格がそのまま移動してきているせか。
最近オ−プンしたオムニサイゴンホテルの近所のサイゴンビジネスビルは日本とベトナムの委託事業と駐在員事務所によって構成され、日本の中小企業がベトナム進出を容易にするためのもの。レンタルデスクは月３万円からあり、１室３０平方米は１５万円から１８万円まである。現地での通訳、運転手付きレンタカ−の手配、各種通信（電話、ＦＡＸ、コンピュ−タ通信）メイル受付、現地事務処理、会社設立、許認可代行、輸出入代行など入居者には多くのサ−ビスがある。また日本で支払い、決済のできるシステムであり、現地における支払いはサイン、伝票のみで済むので領収書の取りにくいベトナムでは便利がられている。特に現地に社員が訪問する機会が多い企業にとっては現地の手配、企業関係者のベトナム訪問にとって極めて便利な存在である。ベトナムは現在貸ビルが払底し、香港、東京なみの家賃なのでレンタルデスクからあるオフィスは最もニ−ズが高い。
連絡先は日本で東京都渋谷区代々木２−２２−３金杉ビル内 株式会社デ−タコミュニケ−ションシステム 担当は赤間孝寿、
電話 ０３−３３７９−３５１６ ０３−３３７９−３５１７ ０３−３３７４−７９５１ ＦＡＸ０３−３３７９−３５１８
この他ホ−チミン市のサイゴン川沿いにあるランドマ−クは上層部に住居も付随している兼用ビルだが、貸ビル部では家賃が１カ月１００平方米で１平方米当たり３９ドルから５３ドルである。１００平方米は自由に間取りを取れるが、職住接近の典型的なもの。ガ−ドなどの警備環境も固く、すでに外国企業も日立やナイキ、三星電子、日本系銀行も入るものと見られている。日本風に言えば、約３０坪で家賃は１ドル９０円としても４５万円からほぼ５０万円ということになり、その点では香港や東京なみの家賃である。ビルの内装や立地条件としては外国企業としても特に不便さはなく、申し分ないものである。むしろ問題は公安などの社会システムの点で電話やＦＡＸの盗聴、ビジネスの相手先との他に漏らせない企業秘密の保持が問題で、その点はまだ不自由さが残っている。この問題が解決されるのはまだ先のことになりそうだ。