夏休みの日記


「夏の思い出しゴト」

社会人にとってつらいことのひとつがこの時期モノの夏休み。
会社からいただく1週間はそれはそれは貴重なもののはず。
しかし、生来計画性というもに憧れている私は夏の過ごし方にまんまと乗り遅れてしまいました。
しかし強くたくましく生きていかなければならないOLにとってピンチはチャンス。
淋しい者同士の友人と考えたイベントは「観賞」。
ちょっとカッコつけの表現ですがまあ簡単に言えばいろんなものを観る、見る。


Step1:コンサート

最初に聞いたのは確か小学校のお昼の放送だから、
かれこれ・・20年は聞き続けているSASのコンサートに参上。
夏のコンサートといえば野外、
とくればみな始まる前から気分は沸騰状態と言っても過言ではないでしょう。
まずはこうして同じコンサートに来ている仲間たちの観賞から…。
浴衣で彼氏と来ている人、いつものメンバーって感じのグループで来ている人、
私みたいに女友達と来ている人あり。
さらには前の席の彼女はお母さんと一緒に(これって素敵!)。
次は自分席が盛り上がれる環境かどうか。
コンサートにありがちなグッズ(うちわ、はっぴetc)がちらほらと。
よしよして感じです。
さて、観客鑑賞はこのくらいにして、次は自分たちの事前準備。
そう、夏=野外=SASとくればラガービールでしょう!
「暮れかかる太陽の下で飲むのはやっぱりいいよね」
と今や死語となっている“おやじギャル”の呟きをここで一つ。
さてさて始まりました!やっぱりいいなSASは、と思っていると…
曲の観賞をしているのにいつしか忘れかけていた懐かしいコトが
頭の中を走馬灯のように駆け巡り始めたんです。
「この曲を聞いた頃はこんなことをこんなふうに考えていたなあ」って。
ありませんこういうことって?
妙に自分の世界に入ってしまうというのか自己発見してしまうの。
音楽の観賞でこの曲が好きだっていうのはここにあるんだなあとしみじみ思いました。
その曲を好きになるのはきっとその時の“自分”によって変わってくるんだなって。
明日から頑張ろう!って思えるパワーはこんなところからでるのかなあ。
忘れかけていた新鮮さや、ちょっと頑張っている自分の様子が見えそうになる、
そんな観賞に浸ってしまいました。
…こういう観賞、経験したことありませんか?あったら教えて下さい!!


Step2:映画

今夏の…!てフレーズで宣伝されるとツボに入りこみませんか?
私は非常に弱いんです。
言い換えればミーハー?
話題の映画はやっぱりスクリーンで観なくては、と。
ミッションインポシブルにツイスター極め付けはやっぱりシュワちゃんのイレイザーでしょう。
ミッション…のトム・クルーズも最後になんでそこで助かる?!とも思ったけれど、
相変わらずシュワちゃんは強いですね。
どうして?ねえどうして?と言わんばかりの、そうです“主人公は死なず”ね。
映画「鑑賞」から考えると観ている方は時計や座り心地を気にしないわけだから大成功。
暗闇にも関わらず時計や、座り心地を何度も考えるようではねえ。
ただストーリー性から考えればミーハーな私のお勧めは“デッドマンウォーキング”
と“キッズリターン”かな。
いいですよ前者は自分は死ぬ、それも死刑によって死ぬという中で自分を見つめていく。
観ている自分だったらどうします?
何をまず考えて、誰を一番に思いますか。
そんなことなってみなければ今考えていることと違ってくるよ…と私だって思います。
でもだからこそ観賞するなかで考えてみてもいいんだなあと私は感じました。
同じ立場なんてありえないことだけど、
でも一番に考えたコト・人って本当の自分の姿なのかもと。
今当たり前過ぎて忘れかけているコトがこんな映画を観ながら分かるのかも。
後者も同じ。自分て一体なんだ?って。
しかも青春といわれる年頃のコト、思い出すなんて最近あります?
あったとしてもあの頃は良かったではありませんか。
それも大切だけれども私の観賞は少し偉そうに自分を誉めてあげられるモノあるかなあって。
そのために自分は頑張ってるかなって。
いずれにしても観賞話は私の主観ですからみなさんぜひだまされたと思って観てください!


Step3:温泉

強行突破が大好きな私の友人は(と言っても計画性がない私の類だから納得)
親戚を訪ねるついでにちょっと何かしたい、と思ったそうでいきなり
「温泉に行かない」と話を持ち掛けてきました。
私にしては夏休みのこんな時期に今更どうやって予約ができるの?と疑うと「大丈夫。
すぐに入れてお金もかからないから」と。
しかし幼少の頃から「危険な橋を好んで渡る」と言われている私にとって未知は魅惑のGOサイン。
行ってみようじゃありませんか。
かくして到着したところは友人の親戚がある町の駅、上諏訪なんです。
駅にどうして温泉があるのよ−!Booイングの私に彼女は胸を張って
「ここ、ここ」と指差したのは駅のホームでした。
半信半疑で入ってみると、あるじゃありませんか温泉が。
しかも無料。
かなり小さめではありましたがちゃんと温泉。
渋滞を避けて出発したため早朝の到着だったので本日の入浴者から考えれば
5本の指に入るくらい(根拠としては脱衣所、浴槽が奇麗だったことだけど)。
「列車の到着音やベルの音を聞きながら入る温泉なんて!!」もう2人とも気分は上々です。
しいて後悔と言えば車なので「上手いんだなあ、これが」が出来なかったことでしょうか。
2人でしみじみ最近の境遇を語っていると次の入浴者がいらっしゃいました。
これから山登りに行かれる方でしょうか、どうやらご夫婦でいらしたよう。
なぜ分かったか、この根拠は隣の殿方温泉から「お母さん、いいねこれは」
「みんなも連れてくればよかったねえ」と会話が始まったから。
これって神田川の世界?と
(といっても私だって神田川が流行ったことは知っていてもその世代ではありませんので
お間違えなく)“2人のあなたはもお〜”が走馬灯のように駆巡りました。
ここでの観賞は夫婦。
残念ながら私たちは未だなので想像の世界なんだけど、
私は母と一緒にお風呂に入っていた頃の事、それから入浴の楽しさを思い出していました。
そのお母さんと2、3会話を交わしながら忘れかけていた何とも言えない暖かさのようなものを…。
一足先に出た私たちは何となく、またどこかで会えるようなそんな余韻が残りました。

以上が私の夏休みの残しておきたい日記かな。いつしか忘れてしまったものってありませんか?
もしかしたら今の自分が弱っているからかなあ…?
他の人の意見、聞いてみたくて日記に残してみました。


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